要約
ほとんどのフットレストは足で少し押すと滑ったり倒れたりします。LC99は、512mm幅の広いベース、TPR滑り止めパッド、低い重心という3つの設計原則でこの問題を解決しました。体重をかけているときはしっかり固定され、動かしたいときは足で簡単に移動できます。
フットレストが滑っていく理由
デスクの下に置いたフットレストが、気づいたらズレていた――そんな経験はありませんか。足を置いたまま無意識に押してしまったり、姿勢を変えたときに少しずつ動いてしまうのです。
これが繰り返されると、フットレストを使わなくなります。不便なものは自然と放置されます。行動設計(Behavioral Design)の観点からいえば、これはプロダクトの失敗です。 ROUMOがLC99を設計する際、この問題を設計優先事項の第一位に置きました。
512mm:数字に込めた設計哲学
LC99の幅は512mm(20.2インチ)です。一般的なフットレストが400〜450mm程度であることを考えると、明らかに広いことがわかります。
この幅は任意に決めたものではありません。成人男性の肩幅の約70〜75%に相当し、両足を自然に置いたときに足がはみ出さない最小基準を逆算して導き出した数値です。
幅広のベースは2つの効果をもたらします。第一に、安定性が高まります。 第二に、両足を自然に置けるようになります。
TPR滑り止め:「固定しつつ、動かせること」
LC99の底面にはTPR(熱可塑性ゴム)素材の滑り止めパッドが採用されています。
要件1:足を乗せているときにズレないこと
体重をかけて使用中は、床にしっかり固定されていなければなりません。
要件2:移動したいときは楽に動かせること
足で押してデスクの下に収納したり、少し横にずらす操作ができなければなりません。
TPR滑り止めパッドは、垂直方向には強い摩擦を提供し、水平方向には適度な抵抗感を提供します。体重をかけると固定し、足で押すとスムーズに動く。
低い重心:倒れない構造
高さと角度の調節は、上部プレートとサポートロッドの位置を変える方式で行われます。重い下部ベース自体の重心位置は変わりません。高さを5cmに下げても19cmに上げても、下部ベースが床で安定して支える構造は変わらないのです。
行動設計が生んだ安定性
ROUMOの設計哲学である行動設計(Behavioral Design)は、「ユーザーが意識しなくても自然と正しい行動をとれる設計」を目指しています。デスクの下にLC99が置かれていれば自然と足を乗せるようになる。倒れたりズレたりするフットレストは習慣形成を妨げます。安定したフットレストは習慣を育てます。
よくある質問(FAQ)
Q. カーペットの上でも滑りませんか?
A. LC99のTPR滑り止めパッドはカーペット上でも効果的に機能します。デスクの脚に寄せて置くとより安定します。
Q. 最大高さ(19cm)でも倒れませんか?
A. はい。512mmの広いベースと低い重心構造により、最大高さでも通常の足の動きでは倒れません。
Q. フローリングでの使用はどうですか?
A. フローリングはTPR滑り止めパッドが最も効果的に発揮される環境の一つです。
Q. 高さ調整後に揺れませんか?
A. ノブをしっかり締めた状態では揺れません。工具不要で手で締めるだけで十分に固定できます。
参考資料
- ISO 9241-5 (1998). Ergonomic requirements for office work.
- NIOSH. Ergonomics and Musculoskeletal Disorders.
- Pheasant, S. & Haslegrave, C. M. (2006). Bodyspace. Taylor & Francis.
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